松波弘之先生 「2017年本田賞」 受賞のお知らせ
~シリコンカーバイド(SiC)パワーデバイスの先駆的研究と実用化への貢献~
松波弘之先生(日本結晶成長学会 正会員(シニア)、京都大学名誉教授)におかれましては、「~シリコンカーバイド(SiC)パワーデバイス」の先駆的研究と実用化への貢献を果たしたとして、この度、2017年度本田賞(公益財団法人 本田財団)を受賞されました。
1980年に創設された本田賞は、科学技術分野における日本初の国際賞であり、人間環境と自然環境を調和させるエコテクノロジーを実現させ、結果として「人間性あふれる文明の創造」に寄与した功績に対し、毎年1件の表彰を行っておられます。
松波先生は、電力制御に用いる半導体素子「パワーデバイス」に、高効率な電力制御を実現する素材「シリコンカーバイド(SiC)」を用いる研究を、世界に先駆けて取り組んで来られました。この研究を通じて実用化されたSiCパワーデバイスは、電力の供給における制御過程で発生する電力損失の削減に寄与するものであり、松波先生の取り組みは、本田賞に相応しい成果であると認められ、今回の受賞に至りました。
松波先生のご受賞を心よりお慶び申し上げます。