2003年度放談賞決まる            (2003.8.3)

 

放談賞(副賞:信楽焼きティーセット)

丸山美帆子(東北大理、4年生)

授賞理由:

複数の講師の説明に対し、具体的な物理イメージの提示をもとめるような質問を多発した。これにより、本人はもとより、他の参加者−特に学生たち−にとって、話題に関する理解を深めるのに大いに役立った。

 

準放談賞、惜しかったでしょう(副賞:信楽焼き、狸)

入沢寿美(学習院大計算機センター)

授賞理由:

懇親会後の飛び入り演示において、臭化アンモニウム結晶が水溶液中心で核形成し、成長しながら下降・数を増しながら再上昇・乱舞する様子を、厳格な温度管理の下に実演して見せ、ショウの観客たちを熱拡散か対流の可視化かとの議論の坩堝に巻き込んだ。

理論屋は実験下手という俗説にいどみ、理論屋の名誉回復に貢献した。

なお、こちらの方に狸を、という選択は多数の挙手で決定したものである。

 

準放談賞、惜しかったでしょう(副賞:信楽焼き、梟)

野村耕介(北大、低温研修士1年生

授賞理由:

限られた面積の展示壁の「前に」ビデオカメラとテレビを持ち込み、不凍タンパク水溶液中で氷結晶が自由に成長する様子を見せ、黒山の人だかりを作った。そして、ポスターセッションの実物化、3D化という方法論において新しい可能性を示唆した。

 

                           (文責:春日正伸)