日本結晶成長学会創立30周年記念事業
記念事業趣意書 記念事業の概要 歴史的結晶収集と保存 人工結晶保存について
募金募集要領 募金委員会 事業組織 日程と場所
記念事業趣意書
 日本結晶成長学会は,昭和49年に日本で結晶成長国際会議が開催されたことを契機として発足しました.この頃,すでに国際的には結晶成長という新しい学問分野が創設され定着しつつある時期であり,また国内では結晶の成長機構に関する基礎研究から,実用単結晶の育成,薄膜材料の開発などの応用研究に至る広範囲な分野をカバーする共通の討論の場が必要となり,当時の結晶成長国内会議(NCCG)を母体に本学会の誕生をみるに至りました.結晶成長は従来の専門分野からみると物理学,応用物理学,電子工学,化学,工業化学,材料工学,鉱物学などにまたがる学際領域に位置するもので,会員の方々も広く大学,官公庁の研究所,企業の研究所などに亘っております.会員は約950名に達し,今日に至るまで日本結晶成長学会誌の定期刊行,年に一度の結晶成長国内会議の開催,さらに結晶成長討論会の開催を通して結晶成長学の発展に大きく貢献してきました.国際的には本会は結晶成長国際機構(International Organization for Crystal Growth)の傘下にあり,第4回,第9回と第13回結晶成長国際会議,第4回,第7回および第11回気相成長とエピタキシー国際会議などの国際会議を主催してきました.このようにして,時代の流れと共に結晶成長学が発展し,本学会のもとで数多くの貴重な研究成果が収められました.結晶成長の研究は半導体,電子材料,先端材料の開発においても多大な貢献をなし今日の産業の礎となっていることは言うまでもありません.今後とも日本および世界における結晶成長の研究を推進するため,より一層の役割を担うよう努力していく所存です.
 此度,本学会は創立30周年を迎え,それを記念していくつかの記念事業を計画数しました.本事業の趣旨に御理解を賜り,御賛同頂きたくお願い申し上げます.
創立30周年記念事業募金委員会委員長 千川純一
創立30周年記念事業募金委員会副委員長 砂川一郎,西永頌,小松啓,
武居文彦,木村茂行
創立30周年記念事業実行委員会委員長
日本結晶成長学会会長
大鉢忠
創立30周年記念事業実行委員会委員長
日本結晶成長学会次期会長
佐々木孝友