日本結晶成長学会創立30周年記念事業 |
記念事業趣意書 | 記念事業の概要 | 歴史的結晶収集と保存 | 人工結晶保存について |
募金募集要領 | 募金委員会 | 事業組織 | 日程と場所 |
日本結晶成長学会会員各位殿 | |||
人工結晶保存について | |||
この50年間に新しい材料の探索,開発が急速に行われ,新材料が次々と実用化されて来ました.これに伴い,単結晶の育成も精力的に行われ,天然の結晶を人工的に作るだけではなく,天然に無い新しい単結晶も発見,育成,実用化されてきました. しかし,最近この分野の研究開発や探索が民間企業で次第に縮小されて来ました.そのため,これらの研究開発に携わってきた人々もこの分野から転向を余儀なくされ,また,単結晶育成の初期から携わってきた人も,次第に定年退職をしてきました. このままでは,企業,もしくは個人で保存してきた試料,単結晶が散逸する危険性が大きくなってきました.1989年の仙台での国際結晶成長学会(ICCG-9)で,単結晶の展示会を開催した後に,学会誌などで人工単結晶の保存を訴えましたが,その反応は今一つでした.しかし,もうこれ以上見過ごす訳にはいかなくなってきました. 今回,日立中研を退職された古畑芳男氏と芦田が,国立科学博物館の地学研究部地学第二研究室松原聡室長と協議し,科学博物館で人工単結晶を保存して貰う事にしました. これまで,人工結晶の開発を行いその単結晶を保存されてきた方々は,科学博物館で保存される様希望します.但し,同じ単結晶が大量に出てきた場合は,話し合いにより,数を絞る事もあります. 以上
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